ものづくりへの心

2024.10.02

ダイヤモンドを留める爪の形を見ると

ものづくりへの心を垣間見ることができます。

私たちが大切にする雫のような爪の形は、

ひとつひとつ人の手によって丁寧に形成されたもの。

元々ある形ではありません。

爪の形を整えるには、

それだけ地金が必要になるのですが

それはダイヤモンドを石座にしっかりとフィットするよう

深くセッティングすることによって

爪の長さが十分に確保される、

言うならば副産物のようなもの。

つまり、石がしっかりと留められている証として、

爪の形ひとつひとつにまで

心を配る余裕が生まれるということ。

当然のことがあまりにも軽視され蔑ろにされる今。

何を後世に残し伝えてゆくべきか。

それは私たちの責任のようにも感じています。

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